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公開日:2018.11.15

地場焼酎「四百年の夢」
在庫抱え新酒作れず
13年目で初の事態

  • 保土ケ谷産のジャガイモを原料にした焼酎

 保土ケ谷産品のジャガイモを原料とした地場焼酎「四百年の夢(おもい)」が存続の危機を迎えている。在庫を抱えていることから今年は新酒を醸造することができず、焼酎の普及・拡大を担う「ほどじゃが焼酎の会」や販売を手掛ける「横浜小売酒販組合保土ケ谷支所」の関係者らが販路拡大へ向けた取り組みを強化している。



 地場焼酎は明治から昭和にかけてジャガイモの種芋産地として全国的に名をはせていた保土ケ谷の歴史を多くの人に知ってもらおうと、区制80周年を記念した事業として2006年に誕生した。区内の農家が育てたジャガイモの最高品種とされる「キタアカリ」が原料で毎年、鹿児島県内の酒造メーカーが醸造を手掛けてきた。



 醸造本数は当初700本ほどだったが数年後には約3千本にまで拡大。保土ケ谷の地場産品として定着し、製造開始から10年を迎えるタイミングで瓶やラベルのデザインを変更、名称も「ほどじゃが焼酎」から「四百年の夢」に改め、第2ステージへと歩みを進めた。



リニューアル後右肩下がりに



 「ほどじゃが焼酎」時代にはその年の醸造分は予定通り消費されてきたが、リニューアル後は販売数が右肩下がりとなり一昨年に製造した酒がメーカーの倉庫に残る事態となった。昨年は醸造本数を1300本に縮小。しかし現在も1千本近い在庫を抱えているという。



 こういった状況を受け今年は13年目にして初めて新酒を醸造することができなかった。原料となるジャガイモを栽培する農家のひとり三村薫さんは「毎年、美味い酒になって戻ってきてほしいと願いながら芋を送り出してきた。寂しいが来年はまた丹精込めて栽培した芋を送りたい」と話す。



販路拡大へ汗



 関係者は現状打開へ向け大手百貨店や小売チェーンに対する営業活動やイベントにブースを出店するなど販路の拡大を模索。製造開始当初から取り組みに携わる「焼酎の会」の金子宣治さんは「年末年始の宴席で保土ケ谷の歴史が詰まった地場焼酎を多くの方にご愛顧いただければ。自分たちにできることを精一杯やり、地場産品の火を灯しつづけたい」と話している。



 地場焼酎「四百年の夢」は、横浜小売酒販組合保土ケ谷区支所に加盟する酒販店や相鉄ローゼン、横浜そごうで購入することができる。

 

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