さがみはら南区 トップニュース文化
公開日:2026.03.12
のど自慢市開催
相武台中の林さんが優勝
兄に届け「タマレボ」
約17年ぶりの市内開催となった「NHKのど自慢」の本選が2月1日、相模女子大学グリーンホールで行われ、相武台中学校1年の林庵(い)千(ち)丸(まる)さんが頂点に立った。応募総数は2000超。「兄の応援」と歌った「タマシイレボリューション」は全国に響いた。
林さんは幼少の頃からロック好きの父や叔父の影響でMr.ChildrenやSuperflyをよく聴いていたという。叔父が亡くなったのを機に偲んで小学校4年生で歌を習い始めた。
出場のきっかけは大学受験を控えた兄の応援。3兄弟の末っ子である林さんは仲の良い兄が難関大学へ挑戦するのを見て、かねてより「自分も力になれれば」という気持ちがあった。
のど自慢放送当日がちょうど受験日と被ることから出場を決意。選曲は母やボーカル講師、家族と相談。市内出身の[Alexandros]の曲という案もあったが、「兄の応援」がテーマのため、林さんの「応援曲っぽい」という直感から、Superflyの「タマシイレボリューション」に決まった。出場に向けては2〜3カ月練習。曲調が早いため、息継ぎの調節が難しかったという。
優勝に驚き
前日に行われた200組の予選ではマジックを行う出場者のお陰もあり、会場の雰囲気が温まっていたことから、歌い始めると自然と気持ちがほぐれてきたという。本選合格発表では「自分より前の出場者が合格したからまさか自分も通過するなんて思わなかった」と振り返る。
迎えた本選で一番緊張したのは、直前の出場者の合格の鐘。自分が上手くできるか不安に思ったが、スタッフや他の出場者が雑談などで盛り上げてくれたことで気持ちが和らぎ、落ち着いてステージに立てたという。拍手をもらい、「上手くいった」と実感した。
優勝が決まった際は「これは現実なのか」と驚いたという。「出場して周りのレベルに圧倒されたけど、その中でも優勝できて嬉しい」と語る。
一躍有名人に
肝心の兄には出場することは伝えていたものの、「受験の応援のため」とまでは言っていなかった。受験が終わった瞬間に携帯の電源を入れた兄はまず「のど自慢」と検索。すると「中学生おめでとう」というワードが飛び込んできた。そこで初めて林さんの優勝とテロップに「受験の兄のために」と出場していたことを知った。帰宅後、録画を確認しながら林さんに「本命の受験頑張ります」と伝えたという。
林さんは出場を数人にしか伝えていなかったが、放送後「おめでとう」という連絡が鳴りやまなかったという。
放送を観ていた同校校長の井上武仁さんは「テレビを観ていたら庵(い)千(ち)丸(まる)くんが出ていて本当にびっくりした」と笑う。生徒会副会長である林さんは放送翌日の朝にあいさつ運動の仕事があり、知らない上級生に「おめでとう」と声をかけられたり、クラスのホームルームでも紹介されたり「地上波はすごい」と思ったそう。
番組で宣言した通り、将来の夢は「社長」。みんなが落ち着けるカフェを作りたいという。ただし、コーヒーが飲めないため飲めるようになることが直近の目標だ。
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