「第49回衆議院議員総選挙」が10月31日投開票され、神奈川6区(保土ケ谷区・旭区)では自民党の新人・古川直季氏(53)が9万2405票を獲得し、立憲民主党の前職・青柳陽一郎氏(52)を下し、初当選を果たした。青柳氏は比例で復活当選、2017年秋の前回選挙で比例区で当選していた日本維新の会の前職・串田誠一氏(63)は議席獲得に至らなかった。
これまで自公協力を行い公明党候補が擁立されてきた6区。当初、今回の衆院選でも擁立が決まっていた公明党の立候補予定者が、コロナ禍の緊急事態宣言が発令される中、東京・銀座のクラブ訪問が発覚したことで議員を辞職。その後、公明党が候補擁立を断念したことで事態は一変。自民党が現職の横浜市会議員だった古川氏を擁立し、前回選挙で初めての小選挙区を制し4度目の当選を目指した青柳氏との事実上の一騎打ちの構図となった。
「横一線」の情勢分析もあり、両陣営とも党幹部らを応援弁士として投入。「コロナ対策」や「経済再生」などを訴える古川氏に対し、青柳氏は「格差の是正」や「暮らしの底上げ」などを訴えた。
「市議の経験を国政へ」
多くの支援者が駆け付けた古川事務所。日付が変わった1日0時30分ごろ、テレビの開票速報で「当確」が出ると事務所内は大きな歓声と拍手に包まれた。支援者の前に姿を現した古川氏は「学生ボランティアや支援者の皆様のご支援に、改めて感謝申し上げます。これまでの市会議員の経験を国政に生かしていきたい」と喜びの言葉を口にした。
「私の力不足」
小選挙区で古川氏に4525票及ばなかった青柳氏は、40人ほどの支援者を前に「小選挙区で敗れ責任を痛感している。お詫びを申し上げたい。こうした結果になってしまったのは私の力不足。この4年間の活動をもう一度見つめ直し、ゼロから再出発をさせていただきたい」と話した。その後、比例区での復活が決まり、「比例での議席をいただきましたので、与えられた役割を果たすべくしっかりと活動していきたい」と述べた。
6区の投票率は55・88
%(保土ケ谷区55・60%、旭区56・11%)で、2017年に行われた前回選挙を3・49ポイント(保土ケ谷区3・54、旭区3・44)上回る結果となった。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>