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保土ケ谷区 教育

公開日:2022.04.07

あじさいロード
地元小学生が看板新設
一枚板を彫刻刀で掘り抜き

  • 新しい看板を紹介する児童ら

 三ツ沢公園入口交差点そばにある「滝ノ川あじさいロード」の入口に地元・三ツ沢小学校4年4組の児童33人が手掛けた看板が設置された。

 この場所は1993年ごろまで「滝ノ川」という川が流れ、周辺地域の水田を潤していたが、時代の変化とともに水田地帯が市街地化し灌漑用水としての役割を失うことに。悪臭も漂うようになったことなどから、やがて暗きょ化され川の姿は人々の目に触れることはなくなった。

 川跡を整備し散策路が2000年に誕生したことに合わせ、地元の老人クラブ有志が「花咲かせ隊」を結成し、散策路を「滝ノ川あじさいロード」と命名。花を植え、環境美化に取り組み、現在は800mほどの区間に西洋アジサイやガクアジサイを中心とした800株ほどの紫陽花が植えられ、区内有数の「紫陽花スポット」として知られている。

裏面には児童の名前も

 峰沢町と和田をつなぐ大池道路に面した入口の看板は当初から設置されていたとみられ、20年を超える年月によりさびや汚れ、色の薄れなど劣化が激しい状態だった。

 4組では昨年4月からの総合学習で「まち探検」をする中、滝ノ川あじさいロードに着目。同所で環境美化などを行う「花咲かせ隊」の活動を知り、同隊の手伝いを数回にわたって行った。そこから「自分たちが独自にできることは何か」を考え、複数のアイデアから投票により看板づくりに決定した。

 看板は11月頃に個人やグループによるデザイン案で人気だった虹や道中に設置されている井戸、アジサイのほか、四方の縁をれんが調にするなど色とりどりな絵柄に決定。そこから実際の看板となる木の板に彫刻刀で絵や文字を刻んでいき、彫ったデザインに沿って塗装を施し、2月末に完成させた。縦1・5m、横55cmの看板の裏面には児童一人ひとりの名前が書かれている。

 児童らは「初めての彫刻刀での作業や色の調合などは大変だったけど、達成感でいっぱい。まちの人に喜んでもらえたら嬉しい」「自然豊かなあじさいロードの魅力を伝えられたら」と声を弾ませていた。

※学年は3月時点

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