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公開日:2023.10.05
保土ケ谷高校陸上部
森さんがU20日本代表に
今月末、国際舞台デビュー
県立保土ケ谷高校陸上部に所属する森央人さん(3年)が、10月末に中国・揚州で開催される「2023東アジアU20 陸上競技選手権大会」に日本代表として出場することが決まった。今夏のインターハイ4×100mリレーでチームをけん引し、6位入賞を果たしたエースが男子200mで初の国際舞台に挑む。
東アジアU20大会は アジア陸上競技連盟の地域組織として今年設立された東アジア陸連が主催し初めて開催されるU20カテゴリー大会となる。
森さんは6月に開催されたU20日本陸上競技選手権大会で自己ベストとなる21秒15を記録。その後、インターハイでは4×100mリレーでエースとしてチームをけん引。6位入賞に大きく貢献した。
インターハイ後は体を休める期間に充てていたが、再始動した矢先に日本陸連から顧問を通じて日本代表に選出されたという連絡を受けた。「想像もしていなかった。『えっ』という感じで、頭が追いつかない」と話しながらも、「日本代表というのは夢だったが、手の届かないところにあるものだと思っていた。誇りをもって走りたい」。落ち着いた口調だが、新たな目標を得たアスリートの目は鋭い。
無名の存在から
胸に「JAPAN」の文字が躍る代表ユニフォームを着ることになるトップアスリートだが、小学生の頃は「スポーツとは無縁」で、スポーツクラブなどに属することはなく、放課後に同級生らと毎日のように「鬼ごっこ」をして過ごす少年だった。ただ「走ることは好きだった」
中学に進学すると「何かやろう」とバドミントン部と迷った末に「先輩がいたから」という理由で陸上部の門を叩いた。以来、短距離を専門にしているが、3年生の時の県大会出場が最高成績。中学時代は全くの無名の存在だった。
素材が開花
高校進学後も陸上を続ける意思はあったが、陸上強豪校に進むという意識はなかったという。いまでこそ「公立の雄」として注目を集める保土ケ谷高校だが、森さんら現在の3年生が入学した当時は競歩と中距離で結果を残す選手が出てきていたものの、短距離部門は強化途上段階にあった。
入部当初、森さんが掲げた目標は「全国大会『出場』」だったが、外部コーチの専門的な指導を受けるようになると眠っていた能力が開花。2年生になると100mで11秒の壁を打ち破り、目標を「全国大会で『勝つ』」に上方修正した。
初めての海外
無名の存在だった少年が高校入学後に急激な成長曲線を描き手にした「日の丸」。陸上競技を始めた頃、「世界陸上に出たい」と「夢」をその胸に抱いたという。しかし競技を続ける中、現実を知り、いつしかその夢は心の奥底にしまわれていた。
目の前にある目標を一つひとつ乗り越え続けた先にあった日本代表の座を得て挑む初の国際舞台。プライべートも含め「初の海外」。体調を整えると同時にパスポート取得など、急ピッチで準備を進めている。「どんな選手がいるかわからないけれど、入賞が目標」。保土ケ谷高校のエースが日の丸のユニフォームを着て東アジアの猛者との戦いに挑む。
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