花見台の県立保土ケ谷公園内にある「かながわアートホール」が、小中高生が神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演する主催事業「ジュニアオーケストラ」のイメージキャラクターのフェルト人形を使い、コマ撮り動画を製作した。キャラクター立案から動画の撮影まで全てを職員がそれぞれのスキルを活かし担当。スキルを集約し仕上がった作品だ。
「ジュニアオーケストラのキャラクターが欲しいな」。馬場洋一館長が発したこのひと言が事の始まりだった。その声を受けスタッフのひとりが、猫をモチーフにした指揮者と弦楽器、金管楽器、打楽器を担当するキャラクター4体を作画。キャラクター原画を見た館長は「ジュニオケで出演する楽器を担当する全てのキャラを作ろう」と提案した。声に応じる形でバイオリンやホルン、ティンパニなど13の楽器を手にしたキャラクターが誕生した。
キャラクター原画を目にした手芸が得意な職員はフェルト人形を制作。職員が有するスキルが繋がり生み出された14体の人形たちで組織する楽団は「カプッチーズ」という名がつけられた。体長10センチほどのキャラクターたちは当初、手作りのステージに上がり館内に飾られていたが、「この人形たちで動画を作ったら面白いのでは」とある職員が発案。施設点検日にタブレットを使いストップモーション動画の制作を進めたという。
380枚で1分に
テーマは「館内探検」。楽団員が観客のいないホール内を遊びまわるストーリーだ。人形を少し動かしては写真を撮影。380枚の写真を続けて流すと人形たちが館内を思い思いに動きまわり、館内を紹介する約1分の動画に仕上がった。
「次々にアイデアが広がり動画にまでなった。『こうなったら面白い』『こういうことをやってみたい』。前向きな職員の力に驚いている。スタートはジュニオケのキャラクターだが、アートホールのキャラクター的存在になってきた。親しみやすいキャラクターの誕生で音楽ホールという敷居を下げることにも繋がるのでは」と、馬場館長は話している。
動画は同ホールのWEBサイト内の動画配信ページにある「神奈川フィル・ジュニアオーケストラ2023・夏 修了コンサート」の冒頭に収録されている。
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