神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2024年6月13日 エリアトップへ

星川の倉根さん宅 「珍花」 地域の話題に 「数十年ぶりに咲いた」

社会

公開:2024年6月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
白い花が咲く(6月6日撮影)
白い花が咲く(6月6日撮影)

 星川在住の倉根次男さん(79)から「自宅の盆栽周りの竹に花が咲いている」という情報が本紙に寄せられた。数十年から120年に一度しか咲かないと言われている竹の花。本紙記者は真相を確かめるべく、倉根さんや植物に詳しい専門家に話を聞いた。

4月から少しずつ

 倉根さんは45年前から星川に住み、自宅でホタルブクロなどの高山植物を育てている。約30年前に知人からもらった盆栽は「松竹梅」がテーマ。数種類の植物が生えている。盆栽の植物の名前は不明だというが、「一つはササダケだと思って育ててきた」と語る。

 そんなササダケに変化が見られたのは4月。倉根さんは盆栽の手入れをしている時、ササダケに一輪の白い花が咲いているのに気付いた。10年以上前にも開花を確認したが、今回は徐々に花が増えたため、注目するようになったという。近隣住民から「初めて見た。珍しい」との声が聞かれ、話題を呼んでいる。

 6月6日、記者が倉根さんの自宅を訪問した際には、7輪ほど咲いていた。倉根さんの妻・あき子さん(76)は「数十年前に咲いた時は、主人が教えてくれなかったので初めて見た。この年齢になって気付かされることもある。勉強になるね」とほほ笑んだ。

笹かもしれない

 記者は倉根さんが育てるササダケの正体に迫るべく、「横浜市こども植物園」=南区=の職員、速水善浩さんに写真を見せて話を聞いた。速水さんは「写真を見ただけでは断定できないが、おそらく盆栽によく利用するメダケの仲間『オロシマチク』だと思われる」と分析。名前に「チク」が入っているため竹を連想するが、竹ではなく笹の一種だという。笹の仲間では日本最小で、本州や四国などに生えている。

 速水さんによると、オロシマチクに花が咲くことも珍しいという。記者はこの情報を倉根さんに報告。倉根さんは「竹だと思っていたので意外。竹でも笹でも大切に育てていきたい」と笑った。

盆栽を紹介する倉根さん
盆栽を紹介する倉根さん

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

ゾーン30プラス始動

新桜ケ丘地区

ゾーン30プラス始動

抜け道対策で安全確保へ

4月17日

外部人材の活用進む

中学校部活動

外部人材の活用進む

教員負担減へ、経験者指導

4月17日

防災・減災マニュアル作成

川島東部連合町内会

防災・減災マニュアル作成

3千世帯に全戸配布

4月10日

まちづくりプラン始動

羽沢横浜国大駅周辺

まちづくりプラン始動

2区にまたがり市民主体

4月10日

市立公園 全面禁煙に

市立公園 全面禁煙に

受動喫煙対策として

4月3日

県内供給量が過去最多に

輸血用血液製剤

県内供給量が過去最多に

赤十字血液センター発表

4月3日

あっとほーむデスク

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook