神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2024年7月18日 エリアトップへ

市立中不登校生徒支援事業 全校実施へ計画前倒し 「重大事態の調査結果」受け

社会

公開:2024年7月18日

  • X
  • LINE
  • hatena
日野南中の校内ハートフル
日野南中の校内ハートフル

 横浜市は、市立中学校のクラス以外の校内別室で不登校生徒などの居場所となる「校内ハートフル事業」の計画を前倒しして9月から全146校で開始予定だ。20年3月に市立中学2年の女子生徒がいじめを理由に自殺した「重大事態の調査結果」を受けての対応。

 24年3月の調査結果には、クラスでの孤立感から不登校になった経緯などが記されており、市は不登校になる前の支援策として、教室とは違う安心できる場所、校内ハートフルの全校実施を決めた。当初は、昨年度の55校に25校を追加した80校での設置だったが市教育委員会担当者は「一人でも多くの生徒が校内の安心して過ごせる居場所で孤立させないために前倒しした」と経緯を話す。

2500人規模

 校内ハートフルは生徒本人や保護者の思いを聞いた上で、中学卒業期の長期目標などを定め、個別指導やオンライン学習、個に応じた学びを提供する取り組み。学校課業日の平日週5日、支援員が常駐し、生徒一人ひとりにあった支援方法、社会的自立を二人三脚で目指していく。

 市は20年度に8校で導入。1年間116人の利用があった(1校平均14・5人)。21年度は20校で356人(1校あたり17・8人)、昨年度は55校で942人(同17・1人)と、ここ3年間は1校平均17人台で利用が推移。全校実施した場合の利用者見込みは約2500人で市立中に通う全生徒の約3%になる。

「半分家で半分学校」

 港南区の日野南中では昨年度から同事業を開始。勉強机や椅子のほか、個室ブース、休憩スペース、本、トランプ、ボードゲームなどもあり、「半分学校で半分家」と支援員は話す。利用する生徒が希望した高等学校に進学できたケースもあったという。「保護者からも喜ばれることが少なくない」と支援員。今年度は現在、8人が登録しており、9教科の授業を個別に受ける体制も整備されている。

 市担当者は「9月以降、各校の事例共有や、支援員、担当教員などの情報交換を通じて、事業の質向上に努めていきたい」と話した。

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

土に触れ生育の喜び学ぶ

新井小

土に触れ生育の喜び学ぶ

ダッシュ畑の活動、20年超

6月19日

改定に子どもの意見

いじめ防止基本方針

改定に子どもの意見

小中生から3400件超

6月19日

全国大会へ駒進める

保土ケ谷中3年比嘉盛仁(もりひと)くん

全国大会へ駒進める

将棋で優勝目指す

6月12日

全国初、短時間預かり始動

横浜市

全国初、短時間預かり始動

子育て支援でモデル事業

6月12日

全数点検で安全確保へ

鋼管ポール防犯灯

全数点検で安全確保へ

市内に約1万8千灯

6月5日

魅力あるまちほどがやへ

保土ケ谷区

魅力あるまちほどがやへ

区運営方針を発表

6月5日

小学生と関わる仕事をしてみませんか?

小学校内及び民間施設等の職場で、放課後の子どもたちの学習支援や遊びを行います。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/houkago-jinzai.html

自民党神奈川6区 時局講演会 6月28日(土)

保土ケ谷公会堂で開催。弁士:小泉進次郎、わき雅昭。20日(金)まで事前予約受付中(先着)。

https://docs.google.com/forms/d/1eVujt6QYjyM-MHHcfr2-38rPCaqYmwK0UgUt24rqd6Q/viewform?edit_requested=true#responses

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook