和田西部町内会の会長で、9月13日から開催する「秋のお祭り」を運営する 宇佐美 勝彦さん 和田在住 80歳
笑顔引き出す仕掛け人に
○…「皆さんが笑顔でいられるにぎやかな町内会にしたい」―。熱い思いを持ち、さまざまな角度から多世代交流を促す取り組みを実践する。町内会の秋祭りは自身が生まれる前から催されてきたまちの伝統行事。「一つの町内会が3日間連続で祭りを行うのは、今の時代ではあまり見られない。地域行事をきっかけに、全員が顔見知りの町内会を目指したい」とモチベーションが高い。
○…星川小、保土ケ谷中を卒業した地元っ子。幼少期から地域行事に積極的に参加し、思い出を育んできた。40歳から町内会の運営に携わるようになり、主に子ども会の舵取り役を担っている。少子化などを感じさせず、今も町内会では2つの子ども会が活動する。「子ども会がにぎやかだと行事も盛り上がる。にぎわいを絶やしてはいけない」ときっぱり。毎年夏ごろに行う「防災フェア」にジャッキアップを体験する企画を盛り込むなど、子どもたちが災害対策を気軽に学べるように工夫を凝らす。
○…「秋のお祭り」には保土ケ谷中の生徒も参加してくれるといい、「平均年齢75・4歳の町内会役員たちは祭りの準備で疲れるが、生徒の笑顔を見て疲れが吹っ飛ぶ」と穏やかに笑う。中学生が町内会の活動に参加するきっかけになり、まちを引っ張る準備段階としても期待できる。
○…横浜国大の学生団体「ワダヨコ」が地域を盛り上げる企画を次々と打ち出すが、「大学生だけに頼るのではなく、地元出身の若者が町内会の運営に携わりたいと思えるような取り組みを我々が中心となって模索しなければならない」と責任感をにじませる。昨今、和田在住で中学2年の孫が地域行事の準備を手伝ってくれるという。自身の郷土愛は着実に後世へと受け継がれている。
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