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保土ケ谷区版 公開:2025年3月20日 エリアトップへ

横浜清風高 生徒2人が賞獲得 小論文、動画で思い発信

社会

公開:2025年3月20日

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各分野で能力を発揮した田上さん(右)と石井さん
各分野で能力を発揮した田上さん(右)と石井さん

 横浜清風高校の田上陽菜さん(1年)と石井柾子さん(2年)が各コンテストで賞を獲得した。田上さんはLGBTQをテーマとした小論文、石井さんは個人情報漏えいの危険性などを訴え掛ける動画を制作。作品を通して、自身の思いや考えを社会に発信した。

心の葛藤綴る

 田上さんは26歳以下の人が小論文、またはイラストを使って社会課題解決への考えを伝える「2024年度SDGs『誰ひとり取り残さない』小論文・イラストコンテスト」の小論文部門に応募。応募総数679作品のうち4作品に与えられる大賞を受賞した。

 小論文のタイトルは「隣にいるよ」。日本では13人に1人がLGBTQの当事者であるという情報に疑問を抱いたことが応募への入口。自身の性への違和感などについての悩みを書き綴った日記や、実体験を交えて約1300字で綴った。「応募締め切りの1週間前になって偶然、コンテストの存在を知った。作品を提出したのは応募フォームでの締め切り1分前だった」といい、限られた時間内で書いた。

 小学生の頃、同性を好きになるという感情を覚えたという。一人称が「俺」であることを周囲から指摘されるなど、生きづらさを感じていた。「自分はおかしい人間なのでは」と自身を責め続ける日々を送る中、授業でLGBTQについて学習。それ以来、少しずつ肩の荷が下りたという。

 田上さんは「当事者は勇気を出すのではなく力を抜き、周囲を頼ってほしい。LGBTQに共感できないという人も、少しでも当事者に寄り添っていただけるとうれしい」と思いを語った。

なりすましに注意を

 石井さんは小学生から高校生までが30秒〜60秒間の動画で、偽情報などに気を付けるように呼び掛けるコンテスト「情報モラルの輪を広げようプロジェクト」(文部科学省主催)に応募。応募総数251作品のうち6作品に与えられる優秀賞を受賞した。

 動画は約50秒間で、「なりすましアカウントに気をつけて!」という呼び掛けを皮切りに開始。有名人になりすましたSNSアカウントを使って個人情報を盗み出し、クレジットカードの不正利用などを行うという詐欺の手口について解説し、警鐘を鳴らす。こうした詐欺被害に遭う人が年々増えているというデータも記載している。

 石井さんは奉仕活動に取り組む同校のインターアクトクラブに所属し、動画制作のノウハウを学んできた経験を活かそうと、同コンテストへの応募を決意。動画に使用する画像やBGMの著作権を調べる作業に苦労したというが、動画の編集はタブレット型端末で器用にこなした。

 「動画を作る前は詐欺被害についてどこか他人事だと思っていたが、今は『自分も騙されるかもしれない』という当事者意識がある。学んだことを周囲に発信していきたい」と話した。

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