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保土ケ谷区 社会

公開日:2025.09.04

空調設備会社ヨコレイ
社内全体で救命講習を
人命救助への意識醸成

  • AEDの使用法を学ぶ社員(同社提供)

 空調換気設備などを手掛ける株式会社ヨコレイ(有井清社長)=新井町=の社員12人が8月28日に保土ケ谷消防署で、成人に対する心配蘇生法などを学ぶ「普通救命講習I」を受講した。これにより、社員38人が同講習を修了。同署によると、保土ケ谷区内の企業でほぼ全ての社員が講習を修了した事例は同社が初めてだという。

 同社は長年にわたり、地域に根差した社会貢献活動に取り組んできた。急病人や事故の負傷者を助ける一助になろうと、全社員が講習を受講するという方針を今年3月に行われた役員会で示した。役員会の数日後、作業現場を訪れた社外の人が倒れて一時は意識不明に。有井社長は「いざという時に『自分が助ける』という責任感を全社員が持つことが大切だと実感した」と振り返る。

 講習では消防職員が同社の社員に胸骨圧迫のほか、AEDの適正配置や使用法などを指導した。8月28日の講習を受講した有井隆専務は「普通救命講習は定期的に受けるべき。複数人で協力して倒れた人の応急手当を行うなど、教わった基本を繰り返し確認したい」と感想を話した。

 横浜市によると、救急車の出場件数は増加傾向にあり、119番通報から救急車が現場に到着するまで平均8・8分かかっている(2024年上半期の発表データ)。救急車が到着するまでに、心肺蘇生法などの応急手当をいかに早く始めるかが傷病者のその後を左右することになる。

 有井社長は「小児などに対する普通救命講習の受講も検討するなど、次のステップに進めれば」と話す。

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