保土ケ谷区 コラム
公開日:2026.02.19
日蓮宗樹源寺 権住職 日比 宣仁(ヒビ センジン) 連載58
法話箋 〜鹿苑〜
「持戒について」
慎ましく生きると心が安定します。心の安定は、「今自分は何をすべきなのか」ということを見極める目(これを智慧と呼ぶ)を養うことに繋がります。智慧があれば、人生における苦難に見舞われても、動じずに、超克することができます。一方、傲慢に生きれば、怒りに取り憑かれます。傲慢とは、「自分は人より優っている」「自分の思い通りに周囲が動くであろう」等と考えることです。しかし、世の中はなかなか思い通りにはいかないのであり、意のままにならない時、傲慢な人は怒って苦しみます。釈迦は、慎ましく生きる第一条件として「持戒(戒を持つ)」を説きます。「戒」とは、自律のことで、規則正しい生活を指します。毎日決まった時間に起き、清潔に身を保ち、務めをこなし、一定の睡眠時間を確保することは、慎ましく生きる為に最も肝要です。己を律すれば慎ましさが芽生え、精神的に安定し、困難に揺るがない、強き生き方ができるようになります。
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