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公開日:2026.10.01

三ツ沢公園再整備 新球技場、32年度完成へ 基本計画案が公表

  • 新球技場のイメージ図。下部は新たに整備される中央広場

    新球技場のイメージ図。下部は新たに整備される中央広場

  • 再整備の範囲=横浜市提供

    再整備の範囲=横浜市提供

 横浜市は9月16日の市会常任委員会で、三ツ沢公園=神奈川区=の再整備基本計画案を公表した。現在陸上競技場がある場所に収容人数約2万人の新球技場を建設し、周辺に広場などを一体的に整備する。2028年度に事業者を決定し、32年度の竣工を目指す。

 計画案は昨年6月に示された施設配置案に基づく。現在のニッパツ三ツ沢球技場は約1万5千席。屋根がなくJリーグのスタジアム基準を満たさない上、築60年が経過。陸上競技場も築45年を超え老朽化が進んでおり、市は2022年に整備方針を示していた。

 再整備後、Jリーグの試合や高校サッカー選手権などの大会は新施設で行い、現球技場は市民やアマチュア向けに転換する。花見の名所である桜山は維持し、老木の再生や休憩所整備を行う。

 所管のみどり環境局によると、新球技場は客席部分を全面屋根で覆う。市街地にある広島市の「エディオンピースウイング広島」を参考に、周辺への騒音を抑える設計を検討する。

 収容人数は約2万人で、机付きのボックス席やラウンジ機能を有するVIP席も設置。コンコースは試合日以外もランニングなどに開放し公園に面した部分には常設の飲食・物販店舗を配置して日常的なにぎわいを創出する。桜山の眺望を楽しめる箇所も設ける。

 隣接の中央広場は普段はボール遊びなどもできる場とするほか、試合開催時にはイベントブースとして活用し混雑緩和を図る。災害時は広場をヘリポートとして使い新球技場は試合時の帰宅困難者の一時滞在施設として防災備蓄品も保管する。

整備費は約460億円

 事業手法には、民間活力を導入する「PFI方式」を採用。整備費は約460億円を見込む。財源として市の負担のほか、スポーツ振興くじの助成や国費に加え、本拠地として使用するチームやそのスポンサー企業からの寄付に向けての協議を進めているほか、ネーミングライツ(命名権)の導入を検討している。

 一方、解体される陸上競技場の機能は深谷通信所跡地=泉区=に代替施設を整備する予定だが、新球技場の建設が先行するため約5年間は陸上競技場がない空白期間が生じる。現施設は年間約100日の利用が可能で、個人や団体利用のほか小中高生の大会なども開かれている。市は空白期間中、新横浜公園=港北区=の日産フィールド小机や日産スタジアムを活用する方向で陸上関係団体と協議を進めている。

 計画案の公表を受け、地元の三ツ沢地区の自治会町内会役員からは、老朽化した施設の改修自体や桜山の保存を歓迎する声が上がった。その一方で、収容人数が約5千人増えることによる更なる周辺混雑や、試合日のゴミ集積所へのポイ捨てなどの悪化を懸念する声も聞かれた。

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