連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 ㉕御蔵島のイルカと遊ぶ手順(1)
みなさん、今年の夏は海に出かけましたか。イルカと遊びましたか。
私が長年訪問してイルカと泳ぎ、生態研究した御蔵島は東京から200Km、太平洋上に浮かぶ周囲16Kmのほぼ楕円形の島です。
島の周囲は断崖絶壁に囲まれ、この地形が独特の温暖多雨の気候を生み、最も水の豊かな島を創造しました。また、海に出れば約100頭のミナミハンドウイルカの群れが子育てをしながら生活しています。付近を流れる黒潮のおかげで餌は豊富、そして島内を歩けば巨樹に出合い、珍しい動植物に遭遇します。まさに人と自然が共存するイルカの楽園です。
イルカと一緒に泳ぐには、次の手順が必要です。【1】ジャックナイフのような形で、上半身を90度に曲げて頭を重い錘にして垂直に逆立ちするように潜る【2】水面に足だけが見えるように体は水面にほぼ直角に降下していく【3】体を起こしながら首を回して周りをよく見る【4】イルカを見つけたら、まず彼らの動きをゆっくり見ながら、じっと待つ【5】イルカが近寄ってくるときをねらって輪を描くように泳ぐ。そうすると、必ず愛らしい目に接することができます。最低3分間は一緒に遊べますよ。
私のこれまでの体験指導から、これがイルカと遊ぶ率が一番高い方法だとすすめています。「イルカの棲む海に私も参加させて」という感じ。次回は遭遇のための腹式呼吸やシュノーケリングの具体的方法を紹介しましょう。今年の夏に体験した方も、来年親子で遊びたい方も再度練習してさらに、楽しい遊泳ができることを期待します。
【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一
(問)【メール】iwashige@gmail.com】
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