ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 【15】筋トレで歯も強くなる?
前回の号で書いた「プロレスラーと歯の健康」で、いつもより多くの読者から電話を頂きました。大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントの歯の数が常人よりかなり多く42本もあり、しかも歯列が整いムシ歯が一本もなかったという話です。
「マジですか?」「プロレス通を自認していたのに知りませんでした」等々…。
かつて私が仲人をした保土ケ谷区の歯科開業医伊藤医師は、恐怖の男ジャイアントとツーショット写真を撮った極めて数少ない一人なのですが、「口の中を覗いて見たかった」と今になって残念がることしきり。
さて、頂いた電話の中には「筋トレをすると歯も丈夫になるのですか?」という質問もあり、その時にお答えしましたことを改めて筆録してみます――。
ご質問の歯だけに限定した場合、残念ながら答えは「NO」です。ですががっかりすることはありません。柔道四段で筋トレも長年続けている前述の医師にお訊ねしたところ、歯の土台である歯槽骨(しそうこつ)に適度な負荷が掛かることによって骨が強くなり、しっかりと歯を支える筋トレ効果はあるとの確認を得ました。しかし競技スポーツの現役選手たちの場合は筋肉により凄まじい負荷を掛けてトレーニングするため、歯を相当に強く食いしばりますから、マウスピースでガードしないと逆に痛めてしまいます。
健康維持や介護予防で筋トレをなさっている皆さんが、軽く歯を噛み締めて行なうのはまたその逆に歯槽骨を強くすることにつながります。欠損歯をインプラントにするにも歯槽骨の健康は重要。筋トレの際に掛ける適度な負荷は、骨を強くする効果もあるのです。
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