ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 ㉗筋力とパワーの違い
筋力のことを英語でパワーという、と勘違いしている人にちょっと一言。
まず、筋力とはー。ウエイトトレーニングなどで鍛えた筋肉の発揮できる力、つまり重量物を持ち上げることのできるのが筋力です。
複雑な筋組成の解説を簡略すると、筋肉は筋繊維束に包まれた筋繊維の集合体であり、一本一本の筋繊維が太いほど強い力を出すことができるのです。したがって、筋力は日常動作の原動力とも言えますね。
次に、パワーとは-。爆発的に出せる力のことで、伸張反射や瞬発力を差してパワーと言います。
ウエイトトレーニングで筋力アップしていけば、ある程度のパワーもついてきます。ですが、跳躍力や猛ダッシュが重要なスポーツなどでは、プライオメトリックスというパワーアップに重点を置くトレーニング法を取り入れなければ巧みなパフォーマンスはできません。トレーニング法としては、バーベルを担いでのジャンピングスクワットや台から飛び降り、ジャンプして戻る動作を繰り返し行う方法などもありますが、 一般人にはとてもできません。プライオメトリックスは、子供ときに遊んだケンケンが成長期の原点とも言えますが、その動作も高齢者にはもう無理です。
ならば高齢者に瞬発力は不要なのかといえば決してそうではありません。突発的な災難から素早く身を交わす動作には絶対不可欠。 そこで我々の貯筋倶楽部では、ゴムチューブを使った筋トレの他、安全に出来る瞬発力アップも行っています。方法は至って簡単、椅子に座ったまま両膝を交互に素早く高く挙げる運動などですが、筋肉は「量」とともに「質」も大切です。
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