ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 43 高齢者体力も二極化
私が新日本プロレスを退団し、都内の私立高校で『基礎体力講座』の講師を長らく務め、退任したのはもう10年も前のこと。新学期早々に行なう体力測定の従事者に私も加わった。子供の体力と運動能力が二極化しているといわれて久しい頃だったが、その現実を目の当たりに大きな驚愕を受けた。小中学生時代に柔道や空手、サッカー、野球、等をしていた子供と、ほとんど運動をしていなかった子供とでは極端なほどの格差があった。
だが、現在中高年者に筋トレ指導をしている私には、子供の体力格差以上に大人の体力、特に高齢者の体力も二極化しているのがはっきりと見受けられる。一例だが筋トレジムへ通う高齢者の歩行姿勢や歩行速度を見ていると容姿ともども実に若々しい。また相反して、背中を丸めて足を引きずるように歩く同年代の方も街中で見かける。
私どもの『貯筋倶楽部』では、毎年10月に体力測定を実施しているが、80%の会員がAかBのランクで「年齢より優れている」という評価に該当。Cの「年齢相応」、Dの「年齢より劣る」ランクの入会間もない会員も次回の測定で大方ランクアップする。介護職の知人の情報だが、60歳代であっても、歩行もままならないほど体力の低下した人は少なくないと聞く。
ジム通いが苦手な方、家ででもできる筋トレは多々あります。机に手を添えてのスクワットだけでも脚力は強化されます。将来子供や孫の手を煩わせない為にも、少しだけ頑張ってみませんか。年齢に手遅れはありません。
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