ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 46 体力減退はお尻から
激しい競技の運動選手ほど現役寿命は短く、力士の場合は35歳が平均。年6場所制度になった1958年以降、40歳まで土俵に上がっていた力士は20人ほどしかいない。相撲界には「引退間近な力士は尻を見ればわかる」という言説がある。度重なる怪我の蓄積によって若い時分のような稽古が出来なるのは致し方ないこと。四股を踏む回数が減り、腰もしっかり下りなくなると尻の筋肉が衰えてくる。結果として尻が小さくなってくるため、前述の言説が囁かれるようになる。
お尻の筋肉。つまり大臀筋、中臀筋、小臀筋・梨状筋をまとめた要略で、体の中心部にある最も大きく、様々な役目を担う重要な筋肉である。具体的な役割は、股関節の伸展(曲げ伸ばし)、股関節の外旋と内旋(外側と内側に回す)の動きである。股関節の伸展には大きな瞬発力を必要とするバレーボールのジャンプや短距離走のスタートダッシュ、コートを縦横無尽に動きまわるテニスなどには絶対不可欠。他にも例を上げたらきりがないほどのスポーツに重要なのが強靭なお尻の筋肉である。例として運動選手を取り上げたが、誰にでもお尻の筋肉は重要。加齢にまかせ衰え小さくなると動作が緩慢になり足腰も弱ってしまう。よって、敏捷性を維持すべく、家でも出来るお尻の筋トレを紹介します。まず仰向けに寝て両膝を立ててください。その姿勢でお尻を50回ほど連続で上下させる反復動作を2セットほど繰り返すと、次第に筋肉が付き皺やたるみも解消されてきます。
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