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神奈川区 コラム

公開日:2022.11.03

トップインタビュー
「子どもの将来に多くの選択肢を」
株式会社日本教育指導協会 浅葉 孝己代表取締役

 -御社の事業内容について教えてください。

 「広域通信制高校の翔洋学園高校と提携し、神奈川県唯一の全日通学型の大成学園というサポート校と小学生から高校生までを対象とした放課後等デイサービス子育て支援 和美とカナガク自立支援学習センターを神奈川県内を中心に28校運営しています。元々当社は、私が慶應義塾大学在学中で22歳の時に横須賀市で設立した会社です。その頃は高校進学塾と家庭教師センターを運営していました。大学時代には現横須賀市長の上地克明氏とアパートで暮らし『上地氏は政治家を、私は実業家を目指そう』と高め合っていました」

 -高校進学塾から次第に障がい児支援事業に転換されました。

 「高校進学塾を運営している時に、学校現場で不登校や発達障がいがある生徒が増えていることに気が付きました。発達障がいの診断を理由に小学校入学前に療育センターや支援級に通わされる事例が多く、勉強が遅れていきます。多様な職に就く選択肢を得るためには、高校卒業するか高卒認定が大切となります。当社は進学塾を運営していたノウハウを生かし、通信制高校と療育を行う放課後等デイを主力事業に据え、将来に不安を抱えた子どもを支援する事業を開始しました」

 -通信制高校と放課後等サービスの両方を展開する理由は。

 「両方を運営すれば、一体的な支援に繋げることができるからです。発達障がいや様々な悩みを抱えた子どもでも、放課後等デイで実施している学習療育や認知機能トレーニング『コグトレ』、創作活動療育などを行うことで学習の遅れを取り戻し、当社の通信制高校で高校卒業資格を得れば、就職の幅が広がります。国の制度を活用することで放課後デイの使用料の負担も軽くなり、さらに放課後デイを利用しながら通信制高校のサポート費を減免するコースも設置することで、家計の負担を抑えられます」

 ―今後の展開は。

 「県内で放課後等デイの教室が拡大しており、今後は一都三県に進出する予定です。障がいのある方を対象に高校卒業後も自立訓練や就労移行支援を行い、就職に結びつける『カナワビカレッジ』という教室運営も準備しています。今後も様々な悩みや障がいを抱えた子どもが将来に多くの選択肢が持てるよう支援してまいります」

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