戻る

神奈川区 コラム

公開日:2023.07.27

子育て応援コラム2
「子どもの才能、どう見出すか」

「子どもには社会に出て才能を発揮してほしい」。今回は、"どのように才能を発揮できるようになるのか"というお話をします。

 それは、適切な才能を見出して伸ばし、他者と良好な関係を築くことです。

 ところが親は、難しいと感じてしまいます。そこで、教育学・保育学の権威である、東京大学名誉教授の汐見稔幸先生の言葉をご紹介します。「才能を上手に見てくれて、可能性を形にしてくれる大人の役割が大きい。能力を個性にしていくことも大切です。親の都合で子どものやりたいことを潰してしまうケースも多々見られる」。

 私たちは、誰かが良いということを押しつけるのではなく、お手伝いや親が好きなことなど、いろんな体験を子どもと一緒にやり、その中から、子どもが"夢中になって楽しんでいること"を一つ伸ばしていくことをお勧めしています。子ども自身が"おもしろい"や"やればできる"という体験を積み上げていくことで、自然と自信を持ち始め、好奇心を伸ばしていきます。途中で、うまくいかずイラっと怒ったり、泣き出してしまったりする時もあります。その時は、子どもの能力を信じてだまって見守ることです。試行錯誤の末にできた時の子どもの満面な笑みを見ることは至福なひと時です。子どもは、親や大人からの応援メッセージを受けとりながらがんばり、次もやろうという意欲を湧き起こしていくのです。

 次に、なぜ才能を活かすために「他の人との関係性が重要なのか」と、疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。それは、人よりもとんがった才能を持っている人と、それを求める人が合致した時に才能が活かされるからです。ブロックを思い浮かべるとわかります。たくさんの出っ張りと引っ込みがくっつくと想像以上のすばらしい作品が生まれます。

 再び、汐見先生のお言葉を紹介し終わります。「親の努めは寝食の提供に加え、子どもを観察すること。ちょっとした仕草の中から個性を見出すことです」。今夏、お子さまと一緒に何か取り組んでみませんか?

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

神奈川区 コラムの新着記事

神奈川区 コラムの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS