子育て応援コラム11 「良縁は、人間性を高めて引き寄せる」
ピカピカの大きなランドセルを背負った子どもたちが街を歩いている姿を見かけるこの時期、彼らの笑顔や無邪気な動きを見ると心が温まります。
さて、今回は、「人は教えによって人となる」という言葉を考えてみます。私が初めてこの言葉に出会ったのは、新入社員研修の時でした。その時、私の顔には「いったい、誰から、どんな教えを受けたら、どんな人になれるのだろう?」と書かれてあったのでしょう。研修後、上司が「それを、これから時間をかけて学んでいくのだ」と教えてくださいました。そして、東洋思想家である故・安岡正篤先生の言葉「縁尋機妙(えんじんきみょう)多逢聖因(たほうしょういん)」にたどり着いたのです。彼は、人とのご縁を大切にし、よい恵みを得るためには、人間性を磨き高めることが大切であることを示しています。
しかし、学ぶだけでは足りないというのが、アメリカの教育学者エドガー・テール博士の理論です。1969年に「経験の円錐」を提唱しました。この理論によれば、一方向の授業を受けるよりも、体験を積んだり、他人に教えたりすることで学びの定着度が飛躍的に向上するとされています。
まぁはすの子どもたちも、これらの教えを体現しています。今年初めて、6年間過ごしてくれた子どもがいました。彼らは入所当初、自分の振る舞いが他人に迷惑をかけていることを知りませんでした。しかし、いろんな分野のプロ講師から良い教えや心のあり方、振る舞いなどを学んだ結果、今では学校の先生からも頼られる存在へと成長をしました。
大切なお子さまが、良い縁に恵まれ、幸せな未来を歩まれることを心からお祈りしています。
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