神奈川区 文化
公開日:2025.10.09
新図書館へ議論進む
設置場所は「検討中」
横浜市教育委員会は9月16日、「横浜市図書館ビジョン」の具体化に向け、昨年12月に公表した「今後の市立図書館再整備の方向性」に基づき進めている主な取り組みについて、現在の検討状況を市議会に報告した。今回は主に新たな図書館の整備、図書サービスへのアクセス性向上について説明があった。
図書の貸し出し、閲覧などを中心とした現在の図書館から、多様なメディアに対応し、交流の場としての新たな図書館象の実現に向け、議論が進められている。新図書館の設置場所等の案は今年度中に示される予定。
横浜市はほかの政令都市に比べ1人当たりの蔵書数が少なく、取次拠点の設置密度が低いため、新図書館、図書取次所の実現にあたっては、アクセス性についての調査が進められている。
今年7月7日から27日までの間に市内の図書取次拠点12カ所で、取次拠点の利用におけるアンケート調査を実施した。1760件の回答から、地区センター型の取次拠点は家からの近接性を利点としている利用者が多いこと、民間施設型の取次拠点ではより広範囲からの通勤、通学や買い物のついでに来館できる点を利点とする人が多いことなどが分かり、取次拠点ごとの利用者層の違いが明らかになった。
市教委の担当者は「地域参加型の新たな図書館の実現に向け丁寧に議論を進めていきたい」と述べた。
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