川崎に国宝の復活を―戦後まもなく国の重要文化財に「格下げ」指定されていた区内野川にある古刹、影向寺の薬師三尊を国宝に戻そうと、地元有志らが活動を続けている。平成20年に始めた署名活動は1月現在で5500人になった。国宝復活運動実行委員会の小泉一郎実行委員長は「皆さんのお陰。大変ありがたい」と話す。
実行委員会では陳情に向けた署名目標数を「1万人以上」に設定。現在、同寺縁日や大晦日などの行事でアナウンスはしているが、もっと活動を知ってもらい署名数を増やすため、今後は様々な仕掛けをしていくという。「宮前区や高津区の区民祭で認知活動を行ったり、市民ミュージアムや県立博物館へ仏像を貸し出したり。また、近隣の遺跡や建物と総括し、県の史跡にするという案も出ています」と小泉委員長。
署名は、影向寺内の寺務所や宝物殿等で受付けている。加藤虔裕事務局長は「薬師様はすべての市民の宝なので、ぜひ国宝復活を」と話し、署名を呼びかけている。
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