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聖マリアンナ医科大学病院 看護専門相談員に聞く 第10回 リンパ浮腫の正しいセルフケア
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)で外来相談を担当する看護師に聞いていく。今月はリンパ浮腫について。
リンパ浮腫とは、がん治療のためにリンパ節を取り除いたり、放射線治療の影響でリンパ液が停滞したりすることにより腕や脚がむくむ症状だ。「術後、必ずしも症状が出るわけではありませんが、症状が出た際にはセルフケアが非常に大切です」と認定医療リンパドレナージセラピストの伊藤直美さん。
治療は圧迫療法やマッサージ法であるドレナージを行う。圧迫療法では、専用のストッキングや包帯を使用し、圧力をかけることでむくみを抑えていく。ストッキングは圧の強さやサイズなど様々で、むくみ方やむくんでいる部位、ライフスタイルに合わせて適切なものを使用することが重要だ。「一人ひとりに合ったものを一緒に考えていきます」。
また、むくみが気になり家にこもってしまいがちになったり、動かない方がよいのではと勘違いしてしまう人も多いが、「リンパ液は筋肉の動きに乗って流れていきます。適度な運動で筋肉を動かし、リンパ液を流すことを心掛けましょう」と伊藤さん。
「ドレナージのやり方や包帯のまき方、ストッキングの選び方などをマスターすれば、自分の家でしっかりセルフケアができます」と話す。しかし、間違ったセルフケアにより、症状を悪化させてしまう人が多いのも現状だ。「正しい知識で症状を抑えていくことが可能ですので、まずは気軽にご相談ください」
■リンパ浮腫治療や症状、セルフマッサージ、弾性ストッキングについての相談等。第1・3(火)、午後2時30分〜5時。30分1500円。要予約。対象は外来患者。詳細は聖マリアンナ医科大学病院【電話】044・977・8111(代表)まで。
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4月19日
4月12日