神木本町の交差点で信号待ちをしていると、居酒屋の壁に絵が描かれていた。絵はシルエットの女性がバケツで水を撒いていて、その水は葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏を彷彿とさせるタッチで描かれており、クオリティが高い。
気になるので調べてみると、Pejacというバルセロナを拠点に世界中で活動をするストリートアーティストの作品だという事がわかった。「これは詳しく話を聞きたい!」とエージェントの調査魂に火が付き、壁画が描かれた居酒屋「呑呑」に聞いてみた。
同店は岸成人さんと美惠子さん夫婦で切り盛りし36年の、地域に愛される居酒屋。話を聞くと2015年に娘さんが画廊で「壁に絵を描けるところを探してる」と声を掛けられ、紹介したのが呑呑だったという。「外国人が来て4時間ほどで描き上げたよ。最後は雨が降って来ちゃってね。だからかわからないけれど、舟は描かれていないんだよ」と美惠子さん。
同氏の作品など現代アートを取り扱う店によると、「これからの活躍が期待されるアーティストだが、作品を発売すれば即完売、個展を開けば全て売れるほど人気。世界的老舗オークション『フィリップス』で、今年1万5000ポンド(約200万円)で作品が落札されるなど、ある程度の成功を収めているアーティスト」という。
同氏の作品は、同店のほか国内では千葉で見られる。渋谷の作品は撤去済み。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>