宮前平中学校の陸上部女子(清水なつみ顧問)=写真=が、11月7日に横浜の海の公園周回コース(金沢区)で行われた神奈川県中学校女子駅伝大会で準優勝した。
昨年は市内大会16位。「次こそ」と練習により一層力を入れた矢先、外出自粛要請で部活動が休止に。しかしその間も諦めることなく個々で、時には仲間同士で汗を流し続けた。
等々力スタジアムで1日に行われた市大会。1区を託された中村素楽(そら)さん(3年)が転倒し9位に。しかし2区・渡辺和さん(1年)が、トライアスロン仕込みのスタミナで全員ごぼう抜きしトップへ躍り出た。続く3人もリードを守り切り、3年生は”最後で最初の”優勝を飾った。
勢いそのままに
市内大会後の練習では続々と自己ベストを更新し、チームはより盛り上がって県大会に挑んだ。1区に渡辺さんを据え8位で襷をつなぐ。市大会のリベンジと挑んだ2区中村さんが3人を抜くと、チームはさらに勢いづく。3区の立原藍さん(3年)は「序盤にスピードを上げ過ぎてスパートをかけられなかった」と振り返るが、2人を抜かし4区へ。「みんなでつないだ襷を、余裕を持ってアンカーに」と秋山真凛さん(3年)は、前に見えていた2人を抜き去るも、さらに後ろから来た選手に捉えられデッドヒート。早めにギアを上げ仕掛け、3秒差をつけてアンカーに託すことに成功。アンカーは部長・菱沼実紘さん(3年)。後ろから迫るのは3年間追い越すことのできなかった相手。一度追い越されるが後ろをつけ機を伺い再び抜き返し、結果1秒の僅差で銀メダルを手にした。
『強豪・宮前平』の看板を背負う中で、「悔しい思いをしてきた」と、メンバーは振り返る。負ければ引退、12月には関東大会を控え「少しでも長くみんなで走りたい」と、ひたすら前を見据えている。清水顧問は「自粛期間の努力が報われよかった。関東では、納得のいく走りをしてほしい」と背中を押した。
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