宮前区 社会
公開日:2021.08.13
【語り継ぐ戦争】
部隊本部は宮崎中に
建物はそのまま校舎に使用
現在、生徒数1077人と市内指折りの大規模校である、宮崎中学校(榎原真也校長)。東部62部隊の本部は、同中の現在体育館がある辺りにあった。
本部は木造2階建てで、望楼が付いていた。空襲が激しくなると、焼夷弾による類焼を防ぐために天井板を全てはがしたという。
戦後に開校し1967年までは、建物がそのまま校舎として使用。旧軍用地だったため校舎改築がなかなか出来なかった。本部前にはロータリーがあった。直径10メートルの池は徐々に埋め立てられ87年に消滅。80年代初めには大雪で工程が陥没し、防空壕跡が発見されたこともあった。
現在、同中の職員室前には代々の学校の写真と共に、1947年5月に部隊本部を校舎として開校した時の写真が飾られている。
軍にまつわる学校七不思議
取材の中で、教職員や卒業生、関係者などから軍にまつわるような「学校の七不思議」も聞かれた。
「雨が降ると校庭に浮かび上がる轍のような筋は、兵士たちが歩いたから」「夜中、誰もいないはずが階段を上る音が聞こえ、勝手に輪転機が回り始めた」など-。
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