本紙は2022年の年頭に当たり、南昭子区長にインタビューを行った。南区長は就任から9カ月の区政運営を振り返るとともに、7月1日に式典を行う区制40周年に向けての思いなどを語った。(聞き手/宮前区編集長・藤原裕志)
――区長就任から9カ月が経ちましたが、手ごたえはいかがですか。
「コロナ禍でイベントが相次ぎ中止となり、区民の皆さまと交流する機会が少なかったです。副区長として地域と関わってきた経験があるだけに、思い描いていたイメージとはかけ離れていました」
――確かに多くのイベントが中止、または縮小を余儀なくされましたね。緊急事態宣言解除後はどうでしたか。
「 少しずつ会合が再開されてきた10月以降は、やっと区長らしい仕事ができ始めました。地域の方々にお会いできてこその仕事なので、例年であれば足を運ばないようなイベントにも、積極的に顔を出すようにしていました」
――川崎市ではコミュニティの10年後を考える「希望のシナリオ」を掲げ、7つの区ごとに多様な主体が連携しながら、その実現に向けた方策を考えていますね。
「宮前区では、宮前区の『希望のシナリオ』実現プロジェクトと称しています。昨年は宮前区が誇る『豊かな市民活動・地域活動』を、活動相関図づくりや現地ツアーを行いながら区民の皆さんと一緒に学んできました。区内には地域の担い手がたくさんいらっしゃることを再確認できましたが、一方でまだまだ知らない方たちもいるので改善の余地があると思っています」
――区制40周年を迎えます。どのような1年になるでしょうか。
「記念式典を7月1日に開催します。テーマは『つながれ、ミライのまちへ』です。区制40周年を区民の皆さまと祝い、次の10年、またその先の未来へつなげていこうという思いを込めました。区民の皆さまが区制40周年を通じて宮前区の素晴らしさを再発見し、誇りを感じてもらい、さらに宮前区を好きになってもらう機会になればうれしいですね」
――鷺沼駅前再開発事業のスケジュールが再び見直されました。方向性について教えて下さい。
「関係局と密に連絡を取りながら、最終的には宮前区全体の活性化に寄与するような、魅力ある街づくりに取り組んでいきたいです」
――これまで宮前区民に一部開放されていた「日本精工鷺沼運動場」の所有者が昭和大学に変更となりました。
「昭和大学鷺沼校地は、新たな土地利用を検討する一定期間についてご協力いただき、区民には12月1日から一部開放していただいています。抽選にしたりコマ数を増やすなど、利用しやすい環境を整えました」
――最後に新年の展望を教えて下さい。
「市の人口推計によると、宮前区は2030年度以降、65歳以上を占める割合が市内7区の中で一番高くなるという結果が出ました。これは負の部分だけではないと思っています。宮前区には重責を担い、ご活躍されている高齢の方がたくさんいらっしゃるということです。今後は貴重な人材であるこの方たちの経験をいかすことが大切であり、少しでも力を発揮していただけるよう、区役所としても取り組みを進めていきます」
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