宮前区 社会
公開日:2023.01.27
市役所新本庁舎
火災、工期に影響なし
第三者機関が調査
建設中の川崎市役所新本庁舎で昨年10月に発生した火災の影響について、市は1月19日、全体工程への影響はないと発表した。
火災は24階部分で発生し、152平方メートルを焼損した。市は、第三者検査機関に調査を依頼し、10月27日と28日に目視検査、11月2日から12月14日に非破壊検査などを実施。結果を踏まえ、発注者と設計者、施行者間で協議し、修繕範囲と方法を決定した。修繕は行うが、契約金額に変更はない。
修繕については、鉄骨部材に強度低下は見られなかったが、長期使用を踏まえ、煤が付着した範囲の接合部はボルトを全て交換。若干の変形がある2カ所の梁と、火元に近い柱は重要なため再構築する。コンクリート部材は、強度低下や損傷等のある床を再構築。損傷が確認された壁は、既存の物を壊さずに厚さ方向に重ねる増し打ちをする。非構造材部(外装材)には強度低下は無く、補修の必要がないという。市担当者は「火災でご心配をお掛けしたが、工期等への影響はない。着実に進めていきたい」と話している。
新本庁舎は今年6月中の完成を予定、10月から順次移転していく。第2庁舎の解体後に跡地広場の整備を行い、2024年度末に事業全体の完了を目指す。
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