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宮前区 社会

公開日:2023.07.21

生産者インタビュー
夏季農産物品評会で最高賞
初山の松井秋彦さん

  • ハウスの中でトマトを収穫する松井さん

 JAセレサ川崎が主催する市内産夏野菜のコンテスト「夏季農産物品評会」で、初山在住の松井秋彦さん(64)のキュウリが、最高位となる神奈川県知事賞に選ばれた。

 選りすぐりの夏野菜164点の頂点に立った松井さんに、喜びの声を聞いた。

 松井さんは江戸時代から続く農家。約800坪の畑では、主にハウス栽培で野菜作りに精を出す。今回のコンテストでは、息子の淳史さんもジャガイモで川崎市議会議長賞を受賞。「うれしいね」と笑みをこぼす。

土にこだわり

 こだわっているのが土づくり。馬ふん堆肥をおがくずの寝床に混ぜて、ふかふかな土壌を作っている。「キュウリとナスは、強風が少なく傷がつかなかったので出来は良いよ」と話す。

 「農産物は自然との戦いだけど、大雪や台風でハウスがつぶれたときはショックだった」。さらに、昨今の光熱費や肥料の高騰が経営に追い打ちをかける。それでも続けられるのは「消費者に喜んでもらうため」。今日も客の笑顔を思い浮かべながら、畑で汗を流す。

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