宮前区 スポーツ
公開日:2023.08.11
ユニサイクルのがわ
創設初の総合優勝を達成
一輪車演技の全国大会で
一輪車に乗りながら、音楽に合わせてジャンプや回転技を組み合わせ、出来栄えを競う一輪車演技。ペアとグループ対象の全国大会が7月に群馬県高崎市で行われ、宮前区内の一輪車チーム、ユニサイクルのがわ「ミル・クレール」が、グループ部門の総合優勝に輝いた。同チームの総合優勝は1992年の創設以来、初めて。
ノーミスで夢実現
9人以下のクラスSに出場したミル・クレールのメンバーは、高校1年生から3年生まで8人。シルク・ドゥ・ソレイユのショー『アレグリア』の曲に合わせて、多様な技を展開。サーカスのような世界観を表現した。
幼い頃から一緒に練習してきた仲の良さで、全員のタイミングがそろったスピンなど、息ぴったりの演技を披露。見せどころの、寝かせた一輪車を蹴るようにして立たせ、そのまま一輪車の繋ぎ部分・フォークに立つ「蹴上がり立ち」を含む連続技も成功した。減点要素となる、落車(一輪車から落ちてしまうこと)もなく、ノーミスで終えた。
リーダーの赤坂実沙紀さん(高3)は「優勝旗をもらうのが夢だった。チームで初めての栄光を自分たちの代で実現できて嬉しかった」と喜びを表す。チームOGでもある和田千明コーチ(36)は「個々のレベルも高い彼女たちにしかできない技を詰め込んだ。まとめるのに時間はかかったが、この演目で総合優勝できたのは、本当に嬉しい」と笑顔で語る。
チームワークの良さ発揮
10人以上のクラスLには同チームの「シャルム」が出場し、準優勝した。中学1年生から高校1年生までの10人は、映画『すずめの戸締まり』の曲で演技。ゆっくりとした曲調に、メンバーで考えた振りを合わせた。
練習で苦戦したのは「バックフォーク」。後ろ向きで走行した後、ジャンプしてフォークに立つという技だ。序盤に5人が一斉に行うが、「ひたすら曲に合わせて練習していた」とリーダーの竹地彩七さん(中3)。大会では見事成功し、「みんなのテンションも上がった」と続く演技に勢いをつけた。
結果を受け、竹地さんは「悔しい思いはあるが、ノーミスで、やり切った大会だった」と感想を語る。和田コーチは「チームワークの良さが光り、他は高校生以上の出場者が多い中で健闘したと思う」と振り返る。
同チームはペアでも結果を残した。中学生の部で、大前寿々菜さん(中2)と澤田莉乃さん(中1)のペアが優勝、竹地さんと無藤真菜さん(中3)のペアが3位に入賞した。
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