馬絹地域の有志を率いて落書き消しを行った 岸 真介さん 馬絹在住 67歳
青少年指導、仲間と共に
○…4年ぶりに実施した第4梶ヶ谷トンネルの落書き消し。きっかけは地域パトロールだった。「きれいになったと思ったら、アッという間に元の状態になっていた。イタチごっこだが、そのままにしておくことはできなかった」と語気を強める。当日は多くのボランティアが参加してくれた。「地域の皆さんのご協力のおかげで街がきれいになった」と感謝を忘れない。
○…運送業を営む家の長男として大田区で生まれた。中学では野球、高校ではラグビー部で汗を流した。父が仕事の拠点を移したことから、この地へやってきた。「もう50年になる。開発が進み、発展する空気感がただよっていた」と当時の田園都市線沿線を振り返る。大学では経営学を専攻し、電力会社に就職。営業マンとして10年務めたころ、家業を継ぐため転職を決めた。
○…地元に根を下ろそうと、30年前から青少年指導員として活動する。仲間と共にコロナ下も少人数体制でパトロールを継続、恒例の作品展もオンラインで実施に漕ぎ付けた。市連絡協議会の会長を務める現在、「会社員時代に組織論やガバナンスの重要性を学んだことが役立っている」という。会社では42歳で社長就任。「ドラム缶の回収・再生を行う企業として、少しは循環型社会の一端を担っているのではないか」と笑顔で話す。
○…趣味は読書や歌舞伎鑑賞。「別世界が体験できるのが魅力」だという。悪人がいなくて、生きることの尊さを伝えている宮本輝がお気に入り。地域活動については、担い手不足と高齢化を課題に挙げる。新住人が増え続ける馬絹地域。「魅力的なイベントを通じて若い世代に参加してもらい、つながりを深めていければ」。公私ともに継承を目標に掲げる。
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4月26日
4月19日