川崎市議会は「令和7年第2回定例議会」を6月2日に開き、新議長に自民党の原典之氏(中原区・4期)、副議長にみらい川崎の堀添健氏(高津区・5期)を選出した。慣例により、任期は2年。本紙は、原氏、堀添氏にそれぞれ今後の抱負や課題などを聞いた。
次の100年に向けて
原氏は、議長就任にあたり「市制101年目、第45代の議長ということで、これまで44人しか経験したことがなく、その職責の重さを痛感している。与えられた職責を全うしていきたい」と決意を語る。
昨年市制100周年を迎えた川崎市。議会としての100周年の振り返りと課題について「日々議会改革に取り組んでいる中、『開かれた議会』として録画や生中継など広く発信している。それを市民にどうキャッチしてもらうか。ラジオやSNSなどを含めて広報面で発信の仕方を変えていきたい」と話す。
二元代表制を担う立場として力を入れたいことについて「議会の役目の一つに行政のチェックがある。行政の取り組みや職員の不祥事、情報漏洩などチェック機能の役割を果たしていきたい」と強調。今後の議会運営については「2016年に川崎市は『イクボス宣言』を行っている。議会、議長としてもワークライフバランスを大事にしていきたい。『ふれあいなくして街の発展なし』の思いを込め、次の川崎市の100年に向けて、市民に身近な議会、開かれた議会にしていきたい」と抱負を述べた。
積極的な議会活動を
副議長に就任した堀添氏は「川崎市の意思決定機関である市議会の副議長に就任し、大変光栄であるとともに、改めて職責の重さを痛感し、身の引き締まる思い」と心境を語る。議会の課題について「人口も155万人を超え、都道府県と同等の規模になっており、各行政区も中核市並に成長してきた。行政区ごとに市民の生活環境や課題も異なってきている中、議会としても行政区を単位とした活動を強化していくことの必要性が高まっている」と話す。
また、「公正・公平な議会運営に努めるとともに、多様な市民の声を踏まえ、熟議を通じて丁寧に合意形成をはかっていくことが重要」とし、「市民の負託に応えるとともに、開かれた場での議論によって議会の透明性を確保するために、議会として積極的に活動することが求められていると思うので、そのようなかじを取っていきたい」と今後の議会運営について意気込みを語った。
なお、議長選では、有効投票数57のうち、自民の推薦を受けた原氏が49票を獲得し、共産推薦の宗田裕之氏は8票だった。副議長選では、有効投票数60票のうち、みらい推薦の堀添氏が52票を集め、共産推薦の市古次郎氏は8票だった。
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