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公開日:2025.07.18
初山自治会
70年記念冊子を発行
伝統を次世代に
創立70周年を迎えた初山自治会(古野清美会長・72)は7月7日、記念冊子「初山のまち」を発行した。自治会活動や歴史、地域に伝わる伝統文化、自然環境などを取り上げ、後世に伝える内容に仕上がった。
50周年や60周年など、節目の年に記念誌を発行してきた。70周年を迎えた今年は、副会長の藤田秀樹さん(75)が編集を担った。当初は11月頃の発行を想定していたが、「初山自治会に幸せがありますようにとの願いを込めて、ラッキー7が重なる令和7年7月7日にした」という。
同自治会は1955年に集落として発足し、63年には初山自治会に名称変更。現在は910世帯が加入する。冊子では、これまでの歴史や活動などを振り返る内容を盛り込んだ。県の無形民俗文化財に指定されている「初山獅子舞」の項目では、明治末期から現在までの舞子の氏名を掲載。元禄時代に建立された「初山十王堂」は、2003年に閻魔大王菩薩を修復、開眼供養が行われたという。約20軒の持ち回りで毎月15日に開かれている「初山念仏講」は、現在も続く伝統行事。前会長の萩原明さん(84)は「念仏を唱えるだけでなく地域の情報源となっている」と話す。
「平瀬川」の項目では、初瀬橋と千歳橋の間にある花壇について、季節の植栽や市制100周年の際に手作りした「宝船」の展示の様子などを取り上げた。市民団体の活動によってホタルが戻ってきた「とんもり谷戸」も掲載。相談役の小金井睦雄さん(84)は「幼いころは、戸を開けていると家の中までホタルが入ってきた。夏座敷っていうんだよ」と当時を振り返る。最終項目には、2023年度に見直した自治会会則を掲載。事業担当者で副会長の吉岡弘之さん(84)は「今後も時代に合わせて変更していく」と話す。
冊子は、A4判・カラー31ページ。表紙には、初山地区で見られ、絶滅危惧種に指定されているキンランの写真を採用した。古野会長は「後世に伝えるガイドブックのような仕上がりとなった」と総括した。
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