宮前区 社会
公開日:2026.09.25
アルコール中毒克服一冊に 小台在住 安藤大造さん綴る
小台在住の安藤大造さん(59)が、アルコール依存症を克服した自身の体験を一冊の本にまとめた。タイトルは『ありのままで生きる』。「決して成功体験談ではないが、今苦しんでいる誰かの心に少しでも寄り添うことができれば」と思いを語る。
安藤さんは生まれつき髪や肌、目の色素が薄い体質「アルビノ」で、幼少期から「周りと違う」という孤独感を抱えていた。10代半ばで飲酒を覚え、最初は「まずい」と感じたものの、人間関係の不安や孤独から逃れるように酒へ依存していく。社会人になってからも休日は酒浸りで過ごし、30歳を過ぎた頃には毎夜一升の日本酒を空けるほどアルコール依存が重症化した。酒が生活の中心。医者には「余命5年」と宣告された。
転機は母の死だった。自らの生活を見つめ直し、精神科への通院や自助グループへ参加した。「依存症は根性論では治らない」。通院や人とのつながりが薬になった。医師の「人生にはアルコール以外の楽しみがたくさんある」という言葉が胸に響いたという。酒を断って17年。落語や講談、野球といった酒以外の楽しみにが人生を支えている。「弱いままだけれど、一歩ずつ生きていきたい」
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