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高津区 社会

公開日:2017.04.07

新城に屋台?本屋?劇場?
「まずは半年、社会実験」

  • 明りの灯った新城劇場

 武蔵新城駅北口、南武沿線道路向かいに突如出現した「屋台のある本屋 新城劇場」(中原区上新城2の9の1)。謎に包まれていた”本屋プロジェクト”が4月、いよいよ開幕した。

 プロジェクトが動き出したのは昨年秋。地元の不動産オーナーの石井秀和さん=人物風土記で紹介=と、新潟で若者が集うゲストハウスのような本屋「ツルハシブックス」をつくった西田卓司さんが出会い、意気投合。地元不動産会社ともタッグを組み、手探りの企画が始まった。西田さんは「新城は住んでみたいと思える”営み”のあるまちだなと。まちの魅力づくりに関われるという新しさに惹かれた」と話す。

 店内には手作りの屋台と本棚が並ぶ。基本は「高校生に向けた本屋」としての古本販売だが、目指す方向性はあえて未定。若者が店員として店を運営したり、高校生が立ち寄って知らない本や人と出会ったり、地元の主婦が作った小物を屋台で販売したり―。それぞれが「共演者」として「劇場」を作っていく。「何かしたいけど何がしたいかわからない人たちが集う場。どうなっていくかは参加者次第。とりあえず半年、社会実験だね」と石井さん。

 今後、昼の時間帯に悩みを聞いて本を”処方”する「本の処方箋イベント」なども実施する。「将来的には高校生が小さな商いを始める場になれば。そのきっかけが本や店員さん、他のお客さんだったらいいなと思う」と西田さんは話している。

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