川崎市は10月23日、台風19号による市内排水樋管周辺地域の浸水被害を発表した。
これによると、区内の想定浸水面積は36ヘクタール(平瀬川と多摩川の合流地域は除く)。宇奈根(22ヘクタール)、二子(1ヘクタール)、諏訪(13ヘクタール)の区内排水樋管全3カ所の地域で浸水被害が発生していた。また、諏訪の排水樋管周辺は水深が最も深く、2メートルに達した地点もあった。
市によると、排水樋管周辺の浸水原因は「調査中」としているが、「河川の逆流が起きたと考えている」という。市は今後、住民説明会の開催を予定している。
樋管桶管は、雨水を多摩川に排水するために設けられている。台風19号では市内浸水被害地域の大部分は排水樋管のある地域で発生している。
り災証明850件
市によると、被災者が建物被害などで公的支援を受けるために必要なり災証明の申請件数は2151件(10月28日現在)。このうち高津区は850件だった。区の担当者によると、申請件数には、自動車水没など家屋以外の被害も含まれている。
また市は、建物被害の認定調査を、被害の大きい地域で先行で実施。
区内では、宇奈根、久地2丁目、溝口6丁目、二子1丁目、瀬田、諏訪1丁目、諏訪2丁目、北見方2丁目、下野毛3丁目(すべて一部地域)の1247件の調査を行った(10月17日から27日分)。これによると、確認できた被害で最も多かったのは、一部損壊(準半壊)312件。一部損壊(10%未満)186件、半壊132件、大規模半壊3件、全壊22件だった。
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