華やかな衣装を身に付け、歌って踊るアイドルは元気を与えてくれる存在だ。「虹色ドリーム」もそんな歌って踊るアイドルグループだが、メンバーは「アラフォー」の女性たち。リーダーを務めるのは新作在住の、CHIKAこと瀬野尾千夏さん。「私たちの活動を知ってもらい、同年代の女性たちが今まで以上にキラキラ輝けるように元気を与えたい」と話す。
いわゆる「アラフォーアイドル」は全国的にじわじわと広がりを見せており、虹色ドリームもそのうちの一つ。スローガンは「あなたの地域の盛り上げ隊」で、メンバーが住む神奈川や千葉、埼玉などで主な活動を行う。昨年はコロナ禍によりイベントはほとんど中止だったが、最近ではラジオ出演するなど少しずつ動きを見せている。「地域の方の力になりたい。川崎のご当地アイドル『川崎純情小町☆』さんとも、いつか川崎のイベントで共演できたら」と目標を語る。
妥協なしの厳しい世界
瀬野尾さんは普段は中原区の一般企業の会社員、家に帰れば家事を切り盛りする妻として生活を送る。芸能活動には何も関心はなかったが、5年前に美容室でアラフォーアイドルを特集した雑誌に心をつかまれた。「私もやってみたい」。普段は自分から行動するタイプではないというが、この時ばかりはいつもと違った。夫にも内緒でメンバー募集に申し込んだ。「アイドルになりたいとかではなくて。『聖子ちゃんみたいなかわいい衣装を着れたらいいな』という思いでしたが、それは甘い考えでした」と苦笑する。
レッスンに参加すると、本気でステージに向かい合うメンバーの姿があった。一日中歌とダンスを練習する日もあり、体力面は「相当きつかった」。年齢を理由に振付に妥協はしないし、フォーメーションダンスも取り入れる。「この年になると、薬や家庭のことなど気が滅入る話ばかり。大変なことも多いけど、ポジティブに活動できるので本当に楽しい」と声を弾ませる。
「2つの世界」楽しむ
ファン層は同年代の男性が多いが、女性のファンも一定数がいるという。しかし中には、「いい年して」「肌を露出して恥ずかしくないのか」と言った中傷も。それでも「それは本当のこと。私も衣装を見てびっくりしたし、抵抗もあった。でも、日常とアイドルの2つの世界を行き来していると思えば気にならない」と楽しんでいる。腕が上がらなくなることもあるが、それもご愛嬌。経験豊富なアイドル、瀬野尾さんは年を重ねるごとに輝きを増している。
活動詳細は、虹色ドリーム公式ツイッターで更新している。
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