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高津区 文化

公開日:2022.04.08

「赤い車(サーブ)」職人に取材殺到
坂戸の整備工場、脚光再び

  • 映画に「出演」させるため、整備入庫されたサーブ(右奥)

  • 「川崎から遠方ロケ地の広島県に届けるためエンジン整備には特に注意を払った」と天川さん(写真はイメージ)

  • 渾身の整備を終えたサーブとの1枚

 第94回アカデミー賞国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」。この映画で象徴的に使用されている赤い車「サーブ」を整備した職人として本紙が紹介した天川恭男さんが、ここにきて、さらに大きな注目を集めているという。さて、その詳細は―?

本紙記事、皮切りに

 今回のアカデミー賞の中で「(ドライブ・マイ・カーが)日本映画として初めて作品賞の候補に名を連ねた」と報じられたのが2月中旬。本紙はこの作品に登場するもう一つの主人公とも称される「赤い車(サーブ)」の整備を手掛けた職人が区内坂戸にいることを知り、この時点で取材を敢行。3月4日号のトップ記事で紹介した。

人気、過熱の一途

 天川さんが代表を務める「A2ファクトリー」は、主力として取り扱う車種「サーブ」をはじめ輸入車の修理やメンテナンス等を手掛ける自動車整備工場。テレビ番組で使用される車の手配などの依頼も多い天川さんだが「アカデミー賞の影響はすごいですね」と話す通り、本紙記事が掲載されるや否や、各方面から取材が殺到。さらに先月下旬に映画がアカデミー賞国際長編映画賞に輝くと、その人気はさらにヒートアップといった様子。4月5日現在、天川さんの名前でネット検索すると、本紙3月4日号の記事を筆頭に、同氏のサーブに対する想いや、作品登場の裏話などが閲覧できるサイトや情報が数多くヒットする状態となっている。

身近な所にも反響

 さらに「近所のコンビニの従業員さん達に『タウンニュースに出てたね』の声を沢山頂きました。あと最近は結構、お店の前を通る人が指をさして行く事が増えた気がしますね」と天川さん。

 自身への関心と同様に「サーブ」に対する購入問い合わせも急増しているが、年代物の車種で台数も少ないため、ニーズに十分対応できていないのが現状なのだとか。それでも「今(サーブに)乗られているお客様に、少しでも長く整備が出来るように頑張って、人任せではなく自分の手で整備していきたいですね」と、最後はしっかり職人の矜持で締めてくれた。

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