振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、高津警察署は7月22日、セブンイレブン川崎下作延店の店長を務める三田裕一郎さん(33)に感謝状を贈呈した。
同署によると6月28日、被害者の60代女性が自宅でスマートフォンを操作中、突然画面に「当選おめでとうございます」との表示が出現。表示画面に従って操作すると「セブンイレブンで5万円分のiTunesカードを購入し、コードを入力する」よう指示されたという。その後女性が自宅近くの同店を訪れ、従業員にスマートフォンを提示して操作の説明を求めたところ、居合わせた三田さんが架空請求だと見破り、同署に通報。被害を防いだ。
日頃から電子ギフト券による詐欺の手口を把握しており「相談を受けた時に、特殊詐欺の可能性があると気づいた」と話す三田さん。鈴木公人署長は「勇気をもって声をかけて頂き、1人の被害者を救うことができて大変感謝している」と話した。
「鵜呑みにしないで」
高津区内の振り込め詐欺の発生件数は8月1日時点で16件、被害総額は約1833万円。息子を騙って事前に連絡してくる前兆電話も依然として多く、同署では「日頃から家族で連絡を密に取ってほしい」と注意を呼びかける。また、今回のようなケースの場合は「自分のなじみのないものは鵜呑みにせず、周囲の人に聞くのも大切」と話している。
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