高津区 スポーツ
公開日:2023.11.03
東高津小OB入来建武さん
親子悲願の「世界王座」に
全世界空手道選手権、制す
市立東高津小学校の卒業生で現在は中原区にある「新極真会 入来道場」で研鑽を重ねる入来建武さんが、先月都内で行われた全世界空手道連盟 新極真会主催の「第13回全世界空手道選手権大会」で優勝。道場の責任者で師範でもある父・武久さんと長きにわたり二人三脚で目指してきた「世界王座」に就いた。
エースの重圧も
5歳から空手を始めた入来さんは、高校3年生の時点で身長が180センチ、体重は100キロ近くあり、その恵まれた体格を生かした戦いぶりで「国内ではほぼ敵なし」といわれる選手に。しかし、4年に1度、体重無差別の直接打撃制(フルコンタクト)ルールで行われる世界選手権大会では、過去2回とも優勝には届いておらず、選手としても最盛期に近い28歳で迎える今大会に、並々ならぬ決意で臨んでいた。
また新極真会の無差別級の大会は「(強豪外国人選手を迎え撃つ)日本人選手が王座を死守できるか」という点にも注目が集まる事でも有名。今回、その中でも絶対的なエース格として出場した入来さんへの重圧は相当だったそう。実際、高津区や周辺エリアの店舗などで大会開催を告げるポスターが掲出され、その一番目立つ位置にファイティングポーズを見せる入来さんの姿があった事からも、周囲の高い期待を窺わせていた。
「本番力」を発揮
しかし入来さんは、過去2回の経験を糧に「心の隙をなくす」をテーマに掲げ、稽古相手の身体に重りを巻き付けてスパーリングを行うなど、徹底的な外国人選手対策を構築。大会当日は、父・武久さんが高く評価する「本番力」を発揮し、並み居るライバルを次々と撃破していった。
前回大会で敗れたブルガリアの選手との間で行われた決勝戦でも「本番の方がやりやすかった」と話すほど、稽古通りの動きで相手をねじ伏せ、親子の悲願ともいえる世界王座に。同時に「日本人選手の王座死守」も果たし、安堵の表情を浮かべていた。
父超え、次へ
かつて本紙・中原区版のインタビューで「父を超える空手家になる」と話し、将来は指導者への道も思い描いていた入来さん。世界王座に就いた今、改めて今後について尋ねると「まずは大会の疲れをしっかりと癒し、これからの事については周囲にも相談しながらじっくりと考えていきたいです」と話していた。
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