6月18日午後、多摩川河川敷でひとり黙々とごみを拾う新井勉さん(60)=長尾在住。収集するのは流木に絡まる糸くずや小さな破片など「魚が食べてしまいそうなもの」。二ヶ領宿河原堰取水口付近で6回目の活動となったこの日、4時間かけて2・7キロのごみを集めた。
「昨年暮れ、亡くなったクジラの赤ちゃんのお腹から大量のごみが出てきたニュースを見て、ショックだった」。何かできないかと考え始め、知人が藤沢市で熱心に活動していることを知った。「一緒にやりたかったけれど遠くて。いずれは海に流れる多摩川でも活動できるかもしれない」と、年明け元日から早速行動。最初の1カ月はサイクリングコースの脇を歩き、缶やペットボトルを中心に拾った。「袋はいっぱいになるけれど、本来の目的とは違う」。そこで目をつけたのが水辺だった。
河川敷には昨年の台風による流木が残り、細かなごみが絡まっているという。「また台風で増水したらごみが流されてしまう。海を汚したくない」と、午後5時のチャイムが鳴るまで夢中で手を動かす。通行人に声をかけてもらうことも喜びの一つだ。
「家族には10年やると宣言した」。活動を分かりやすくするため、道具を運ぶワゴンには国連が提唱する「SDGs」のマークと「SKAHKA」の文字を掲げる。「『捨てる神あれば拾う神あり』の頭文字。まだまだこれから、少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」。きれいな海を思い描く。
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