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多摩区・麻生区 スポーツ

公開日:2020.07.24

向の岡工高相撲部出身
旭勇幸(きょくゆうこう) 母校で指導へ
旧中川部屋の経験、胸に

  • 母校・向の岡工業高を訪れ、相撲部で現役部員の稽古にあたる浜上さん(右)=7月20日、清田監督提供

 幸区の大相撲・旧中川部屋所属で県立向の岡工業高校(堰)出身の元幕下力士「旭勇幸」の濱上京介さん(26)が今月、引退した。親方の不適切指導があったとされ、同部屋は閉鎖。濱上さんは「部屋で学んだことを母校の後輩に伝えたい」と胸中を打ち明ける。

 7月12日の断髪式。向の岡工業高校相撲部の恩師・清田英彦監督(41)は濱上さんに「今後は指導者としてうちでやってほしい」と思いを伝えた。17日、断髪式の後に初めて同校の稽古に訪れ、まわし姿で指導が始まった。清田監督は「人間としても裏表がなく、後輩に優しい。力士時代から全力で指導してくれていた」と評する。

 母校に出向き、後輩たちに胸を貸す日々。濱上さんは「食事の大切さ、下半身の鍛錬の重要さを伝えている。引退後も相撲界に関われることに喜びを感じる」と語る。

 幸区出身の濱上さんは高校卒業後に角界入りし、通算戦績は147勝128敗27休。時に厳しい指導があったが、部屋は家族のような温かい雰囲気だと思っていた。だが、親方の行き過ぎた指導が報じられると「親方への受け止め方についてみんないろんな考え方を持っていた」と初めて気づいた。「親方と、力士同士とも、もっとコミュニケーションをとることができれば」と悔やむ。

 第2の人生として、建設会社で勤務予定の濱上さん。まずは体を治し、現役時代135キロあった体重を100キロに落とすことを目標にする。

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