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横須賀・三浦 社会

公開日:2026.02.27

コンセプトカフェ
事業の種は「父が遺した温もり」。独創的な試み
KotodamA(横須賀市光風台)/大島陵さん

  • 思わずペンを握りたくなるように、とテーブルは学校机

    思わずペンを握りたくなるように、とテーブルは学校机

 横須賀市光風台の高台にある「KotodamA」のコンセプトは、「お手紙を書くカフェ」。メニュー表には、ケイジャンチキンやタピオカといった料理やドリンクと並び、「一年後の手紙」「誰かに手紙を書く」といった不思議な項目がある。

 10年前、母の日の贈り物として家族写真でフォトブックを作成した。裏表紙が無地で寂しいため、病で入院中だった父のもとを訪ね、母宛てのメッセージを書いてもらうことに。改めて気持ちを文字にすることに戸惑いながら記したのは「ファミリー ハ イチバン」。カタカナで綴ったのは、フィリピン人の母が読みやすいようにという優しさだった。

 まもなく父は他界。「あの日、病床で母を思いペンを握る父は美しかった。書き残した文字には温もりがあり、今もそばにいる気がする」。手書きで気持ちを伝える尊さを実感し、デジタル全盛の今だからこそ、くつろいで手紙を書く場を提供したい」とカフェの開業を思いついた。

 とはいえ、何から始めるのか途方に暮れていたところ、偶然目にしたのが商工会議所のスタートアップ塾だった。創業の基礎知識や資金調達方法の相談はもちろん、心強かったのは同じ志で学ぶ仲間の存在。「開業は勇気がいるが、前向きな言葉で背中を押してくれる講師や仲間のおかげで夢を実現できた」

 別のアルバイトとの掛け持ちで、まもなく1周年。カフェの経営のみで自立することが今の目標だ。

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