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多摩区・麻生区 スポーツ

公開日:2021.01.01

パリ五輪新種目「ブレークダンス」
次代に夢、与えたい
百合高出身 Ram(ラム)

  • 今年の抱負を語る河合さん

  • 横浜市内の会場で2対2のバトルに臨み、準優勝を果たした昨年11月=IAM提供

 昨年12月、2024年パリオリンピックの追加競技として初採用された「ブレイキン」(ブレークダンス)。今春、二十歳を迎える県立百合丘高校(南生田)出身の河合来夢さん=川崎区在住=は、3年後に向けて決意を新たにしている。

 溝口生まれのチーム「フローリアーズ」に所属し、2018年夏季ユース五輪で2冠に輝いた「Ram」こと河合さん。昨春、幼稚園教諭や保育士の免許も取れる保育系の大学に進み、6月からは練習拠点を都内施設に移した。昨年の全日本選手権を制した「Shigekix(シゲキックス)」こと半井(なからい)重幸さん(18)もいる環境で、ほぼ毎日鍛錬に励む。同級生の半井さんに刺激を受け、「考え方は違うけど、マイナスな気持ちになりがちな自分を前向きにさせてくれる」と信頼を寄せる。

 昨年はコロナの影響で、通常の対面型の大会は少なく、オンラインによる画面越しの対戦やSNSによる動画選考が続いた。「音響トラブルが起きたり感情面で難しさもあるが、今だからできる大会」と切り替える。そんな中「調子は上がってきている」とも。女子では珍しく、頭や肩を使って連続回転する「パワームーブ」が得意な河合さん。「キレや勢い、力強さが魅力。男子の中でも勝てるくらいになりたい。いろんな踊り方を増やしていければ」

 弟の翠彦(すいげん)君(中2)と紫羽(しば)君(小5)は、フローリアーズ育成部門のアカデミー1期生だった姉の背中を追い、5期生としてブレークダンスに打ち込む。河合さんは昨年に続き、今年も市内の子ども向け体験会でブレークダンスを教える予定だ。「今度は私が子どもたちに夢を与えたい」

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