戻る

多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2022.08.19

JR東日本・登戸駅の駅長を6月から務める
日高 美香さん
横浜市在住 41歳

安心のため、丁寧に

 ○…南武線と小田急線の乗換駅として、多くの人が行き交うJR登戸駅の第40代駅長に就いた。「お客様に安心して利用いただける、さらに愛される駅にしていきたい」と気を引き締める。着任後は生田緑地や広福寺など近隣に足を運び、7月には小田急登戸駅と共に民家園通り商店会の夏まつりに出展。「緑豊かなまちで、皆さん本当によくしてくれる。地域連携に取り組みやすい環境」と温かさを感じている。

 ○…2004年入社。1年目は福島県・郡山駅。新幹線の停車駅で土地や周辺駅を覚え、全国の切符を販売した苦労を懐かしむ。仙台―石巻間を走る仙石線では、運転士として車両へ。「お客様をお預かりしている使命感、責任の重さを感じた」。本社など各所で経験を積み、前勤務先は人材サービスのグループ会社。コロナ禍での採用にオンラインの可能性を見出した一方、「雰囲気や空気感は伝わらない。顔が見えていても、会うのとは違う」。現場に立ち、改めてかみしめる。

 ○…川崎区出身。中学から大学まで、東海道線や京浜東北線で川崎駅から都内へ通った。「答えがきちんと出る数学が好き。実験もやりたくて」と大学は理学部に。就職活動で考えたのは、社会の役に立つ公共性の高い仕事。Suicaが広がり出した頃、「そういうことができる会社に魅力を感じた」。実は、祖父も国鉄出身。「技術屋さんだった。入社を喜んでくれた」と目を細める。

 ○…登戸駅の社員はアルバイトを含め約30人。駅長として、丁寧な対応を心掛けるよう伝える。「できることを最大限に」と前を向きつつ、きめ細やかな配慮も忘れない。「鉄道を軸に、他のところでも地域やお客様に喜んでもらえることをやっていけたら」。まっすぐに、笑みを見せた。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    多摩区・麻生区 人物風土記の新着記事

    多摩区・麻生区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS