多摩区・麻生区 トップニュース教育
公開日:2022.12.02
川崎市立小
暴力やいじめ 増加傾向
生活習慣の変化に一因
川崎市教育委員会は、2021年度の川崎市立小中学校の児童・生徒の問題行動や不登校などの調査結果をこのほど公表した。小学校での暴力行為発生件数といじめの認知件数、不登校児童数はいずれも過去5年で最多に。コロナ禍以前を含め、増加傾向にあることがうかがえる。
この調査によると、小学校での暴力行為の発生件数は前年度より65件増加し194件。このうち児童同士での暴力が124件と最も多く、前年度の2倍以上になった。学年別の加害児童数は4年生が38人で最多となり、2年生は30人で前年度から14人増えている。
いじめの認知件数は、小学校では前年度より818件増えて4506件。学年別では2年生が972件と全体の2割を占めた。中学校での暴力行為は147件(前年比3件減)、いじめの認知件数は275件(15件増)だった。
これらの増加傾向について、市教委の担当者は「教職員が小さな事案を見逃さず、初期段階で発見していることも一因」と分析。一方で、全国的に同様の増加傾向がみられ、コロナによる影響も考えられる。「一斉休校などで、学校生活や人との接触機会が減っている背景がある。集団生活の中で育まれる友達付き合いに影響が及び、トラブルへ発展しやすくなっている」とも。「学校行事の開催制限をはじめ、生活習慣の変化で子どもたちがストレスを抱えている」と指摘する。
主な要因 「無気力」
長期欠席のうち、不登校の児童・生徒数は、小学校で947人(前年比140人増)、中学校は1506件(136人増)でいずれも過去5年で最多となった。主な要因は「無気力、不安」が小中学校ともに最も多く、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」や「学業の不振」も続く。担当者は「不登校はいろいろな要因が重なって起きているケースが多い。登校のみに比重を置かず、社会的な自立を目指して学校以外の学びの場にもつないでいきたい」との展望を示した。
ピックアップ
意見広告・議会報告
多摩区・麻生区 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











