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公開日:2023.07.21
上半期市内火災件数
過去10年で最多
電気関係原因が増加
川崎市消防局が7月10日に発表した今年上半期の火災概要によると、1月から6月までに発生した火災件数は204件と、過去10年で最多となった(速報値)。火災原因で最も多かったのは「たばこ」だが、市消防局は「電気火災が増えているので、気を付けてほしい」と呼び掛けている。
今年上半期の市内火災件数は204件で、昨年同時期と比較すると35件増加。火災原因で最も多かったのが「たばこ」で30件(前年比14件増)、次いで「放火」26件(同3件減)、「電気機器」が24件(同13件増)だった。
中でも、近年多発しているのが、電気機器を含む、配線器具、電灯・電話等の配線などが原因となる電気火災だ。今年は69件発生しており、昨年よりも19件増加。市消防局担当者は「電気コード、電池(リチウムイオンバッテリーなど)、プラグが原因となることが特に多い」と分析。モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されているため、一般ごみとは分別し、決められた方法で廃棄すること、延長コードは束ねずまっすぐにして熱がたまらないようにすることが対策として挙げられる。
市消防局担当者は「電化製品は定期的に確認し、傷んでいる電気コードや変形しているプラグは使用を控えるなど、基本的な対策を」と話す。
「たばこ」については、堆積している吸い殻の火が消えていないことや、ポイ捨てなどが原因。市消防局は「喫煙者のマナー違反に起因している。確実に消火、寝たばこはしないなど、マナーを順守してほしい」と注意を呼び掛ける。
多摩区は3件減
多摩区内での火災発生件数(上半期速報値)は24件で昨年よりも3件減少した。
同署によると、火災の原因はコードなどの配線器具からの出火が最も多く5件、「たばこ」が4件、「こんろ」が3件、「電気機器」が3件、放火が2件と続いた。
最も多かったコードなどの配線器具からの出火に対して「配線を強く束ねたり、上に重いものをのせたりすることを避けてほしい」と同署は注意を呼びかける。「たばこ」に対しても「外で歩きたばこをしていて、不用意にポイ捨てしたことで、火事につながることもあるので、絶対に辞めてほしい」と話した。
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