多摩区・麻生区 スポーツ
公開日:2024.01.05
フロンターレ名物宣伝員
退職式にサポーター850人
憲剛さんらと門出祝う
川崎フロンターレの名物宣伝社員として知られた天野春果さんの退職記念トークイベントが12月22日、川崎市男女共同参画センター(高津区)で開催された。
天野さんは、同クラブが誕生した1997年に初のプロパー職員として活動をスタート。プロモーション部部長として、「かわさき応援バナナ」、市立小全校に配布される「算数ドリル」などを仕掛けた。
イベントはコミュニティラジオかわさきFMが主催。「アマトーークFINAL」と題し、会場にはサポーターや関係者ら、850人が詰めかけた。ゲストとして武田信平元社長や、関塚隆元監督をはじめ、中村憲剛さん、大久保嘉人さんらフロンターレの元選手、福田紀彦川崎市長が登壇。クラブ設立から現在まで、天野さんやゲストは今だから話せる「ぶっちゃけ」話に花を咲かせ、会場は笑いや感動に包まれた。
印象に残ることとして、2011年のリーグ戦8連敗を回顧。チーム内も重い雰囲気だったが、7連敗後のファン感謝デーで選手は振り切ってダンスを見せた。天野さんは「最悪な空気だったのがファン感で一体感を得られ、サポーターの皆さんと歯を食いしばってその後を乗り越えられたのは財産」と語った。
中村さんは「(天野さんは)川崎の人が笑顔になることを一番に考えていた。このイズムをフロンターレは忘れちゃいけない」と言葉をかけた。
最後に天野さんは「地域プロスポーツはスタッフ、選手、サポーターに線をひかず巻き込むことでだんだん好きになっていくと、川崎で27年やり続け確信に変わった。皆さん巻き込んでしまいすみません、そしてありがとうございます」と締めくくった。退職後は起業しスポーツ振興に携わるほか、市制100周年事業にも関わるという。
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