区内の小杉町「野上畳店」の野上隆明さん(60歳)が、全国畳産業振興会による「畳ドクター匠の技全国選手権2011」において、優秀賞を受賞した。
同振興会では、プロフェッショナルの畳職人を「畳ドクター」として全国で1500人以上を認定。その中でも優秀な人を表彰する制度として、「お客様満足度アンケート」をもとに選考される全国選手権を開催しており、野上さんは県内で初の受賞となった。「予想をしてなかったのでとても驚いたが、自分の長年やってきたことが認められた気がする。お客さんからの評価というのが嬉しい」と笑顔で話す。
野上さんは畳業に従事して40年以上。「お客さんに喜んでもらうことしか考えていない。一生懸命誠意を持って仕事をすればきっと喜んでもらえる。そのためには積極的に話を聞き、安心感を持ってもらえるようにしている」という。相談はいつでも受け付けている。
また、畳の寿命については「その畳の質にもよるが、5年に一度ぐらいのペースでメンテナンスをすれば、30年は使える」と話す。
息子が京都へ修行に
野上さんのもう一つの喜びは高校を卒業する三男が来年、店を継ぐために京都へ修行に行くこと。「継いでくれる意思が嬉しい。畳業界は厳しい状況だが、向上心を持って開拓してほしい。お客様に喜んでもらえて、可愛がってくれるような畳屋にしてほしい」と期待を寄せている。
息子が戻ってくるのは早くても4年後。「これからも今まで同様お客様のために、ガムシャラに頑張っていきたい。体が持つかぎりは」と笑いながら話した。
■野上畳店
【電話】044・722・2981中原区小杉町3―261
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